知っておくと有利なこと

日本より高いアメリカ不動産の経費2つ

大西です。

前回、不動産の取得費についてアメリカと日本で比較を行いました。

今回は保有期間中のコストについて比較してみます。

結論からお話しますと、アメリカ不動産の方が高い経費は固定資産税とPMフィーです。

固定資産税

日本では物件価格より評価額の方が随分安く、その評価額も築年数に応じて下がっていくため、築30年以上の木造戸建てであれば年間数万円程度でしょう。

アメリカでは不動産取引価格≒評価額です。そもそも築年数が経過するにつれて物件価格は高くなっていくため、評価額が下がっていくという概念がありません。物件価格が上がれば連動して固定資産税も上がります。

ざっくりですが、カリフォルニアでは物件価格の約1%、テキサス州では物件価格の約2%が不動産税として徴収されます。

2000万円の物件であれば年間約20万円が固定資産税ですので日本に比べると随分高いですね。

PMフィー

管理会社に管理委託したときの不動産管理費も日本よりは高くなります。

これは人件費が日本より高いのと、土地が広大で移動に時間がかかるということがあげられると思います。

日本では3%〜5%が相場ですが、アメリカの管理費は5%〜10%が相場です。

当然集合住宅では管理の手間を抑えられるので割引がきいたり物件と管理会社によって異なります。

アメリカ不動産では抑えられる経費

これだけの経費がかかりますが、手残りを比べると日本の不動産より低くなる訳ではありません。

空室率が低く、賃料1ヶ月分で次の入居者がすぐ見つかるため、空室期間のロスやAD何ヶ月分といった勿体無い経費がかからないといったメリットがあります。

アメリカ不動産のクロージングコストと初期費用