知っておくと有利なこと

エスクローとは?アメリカ不動産取引の安全性

アメリカ不動産購入の流れ日本では、契約時には売主、買主、それぞれの仲介会社が集まり売買契約を行い、決済時には司法書士も含め銀行に集まり代金を直接受け渡し、名義変更を一度に行いますが、アメリカでは取引の安全性を保つためエスクローを介して全てのやり取りを行います。エスクローとは取引の安全性を守る第三者機関で、その役割は以下の通りです。

・手付金や売買代金の受領、保管、払い出し

・タイトル・レポートの確認、抵当権などの解除依頼

・決済明細書の作成

・譲渡証書の取得

詳しくみていきます。

手付金や売買代金、契約に伴う諸費用などは直接買主や日本でいう司法書士に支払うことはなく、エスクローが指定する口座に振込を行い信託されます。契約が解除になれば信託口座より手付金の返還を行い、所有権移転登記が完了しましたら初めて売主に売買代金の支払いが行われます。

全てのやり取りをこのエスクローを通して行いますので、売主になりすました者が売買代金を持ち逃げするなんてことは起こりません。

また、売買代金の送金まえに、買主の所有権に影響を及ぼす可能性がないか調査した報告書(タイトルレポート)を確認し、抵当権などが付いていれば、決済前にこの解除を促します。安全を確認し、売買代金を受取り、決済が完了した後、決済明細書(クロージングステートメント)を作成し発行します。決済明細書に買主がサインした後、売主や所有権移転手続きを行った関係者などに代金を分配し、譲渡証書の発行を行います。

エスクローを通した取引方法は日本では馴染みがありませんが、このエスクローのシステムがあることで、遠方にいても公平な取引が行え、アメリカ不動産を購入することができるのです。

アメリカの売買手続きについてはこちらを参照下さい。

アメリカ不動産購入の流れ