大西です。
建物の外観、佇まいは重要性です。
投資物件を選ぶ際には、物件の資産性や見た目より収益性を重要視することが一般的と思います。
特に築古物件を扱う場合は修繕費を外観に使うより、内装や設備に費やした方が投資効率がよいですし、そもそも数百万円かけて水回りを取り替えるより、最低限の表層リフォームしかせず安い賃料で貸し出した方が利回りがよいことも少なくありません。
これらは賃貸用の収益物件の考えであり、最終的に居住用不動産として売却する場合はこの限りではありません。
アメリカ不動産投資では1棟物件を購入できる方は限られているので、多くの方が戸建てやコンドミニアムを購入し賃貸人を付けて賃貸経営されています。
その賃貸人が退去したタイミングで居住用物件として売却した方が、買い手も多く住宅ローンも付きやすいので高値で売却できる可能性が高いのです。
その際に、需要になるのが物件の顔と呼ばれる外観です。
同じ金額、大きさであればやはり皆さんかっこいい物件に住みたいのです。
これはアメリカに限っての話ではありません。
日本人も顔の良い物件を好んでいます。
例えばタワーマンション。
50階もの階層を上に重ねる訳ですから、通常であれば重さに耐えきれません。そのためタワーマンションの壁は低層のマンションの物より薄くなっており隣の人の聞こえたりなど質が必ずしも高いとは言えません。
また外壁の塗装や修繕にかかる費用も足場が組めないので大きく跳ね上がりますし、高速エレベーターの保守点検・交換、中庭に水が流れてなんかいたらかなりの金食い虫です。
それでもタワーマンションに人気があり価格が落ちにくいのはカッコいいからです!そびえ立つ姿、見晴らしの良さ、エントランスの豪華さに優越感を感じるのです。
結局は、不動産も見た目です。
タワーマンションは駅近に建つケースが多くその資産性が保たれやすいのは納得ですが、駅距離がそれなりに離れる物件であっても価値を保っているものも見られます。
正確な物件価格があるようでない不動産の世界では、居住用であれば素敵と思う人がいれば売れてしまうのです。
見た目にはお金を使いましょう。
内装も同じで女性がキッチンを見て住みたくないとなったらそれまでです。水回りやキッチンにかけたお金がしっかり家賃や売却益に跳ね返ってくるのもアメリカ不動産の特徴です。
アメリカ不動産を選ぶ際は、物件を見ずに収支や節税効果だけ見て決める人がいますが、あくまで一つ一つが違った現物資産なので写真で物件の顔も比較検討され、カッコいい物件を選ぶことをおすすめします。