大西です。
アメリカ不動産投資をすると為替のリスクを伴うという意見があったので、今日は為替リスクについて説明します。
結論からいうと為替といえばリスクでもありますが、それが資産の分散であると言えます。
資産を円だけで所有していると、円そのものの価値が下がった時に資産全てが目減りしてしまうのと同じことになります。
そのため、資産の内いくらかはドルでもっておいてリスク分散することをお勧めしています。
分散することを日本国内の資産配分や株に例えると分かりやすいと思いますが、なぜか外貨になると難しくなってしまいます。
日本国内だけで見た場合、全ての資産を不動産にしてしまうと地震で倒壊してしまったり、部屋の中で孤独死などされてしまうと収入が入って来なくなったり、著しく価値が低下してしまいます。それは全資産がなくなったり、全資産が目減りすることを意味するので、資産を1つの形で持つのはよくありません。
不動産も所有して、株も持って、現金も持っておく。現預金と有価証券(株、債権など)と現物資産(不動産、車、絵など)と分散してあるので、どれか下がっても他があるからなんとかなります。
別々の値動きをするものを分けて所有することがリスク分散です。
ちなみに株と不動産はある程度連動してしまっています。
株式投資も1社の株を1度に購入し全財産使うと、株価が下がった時に全財産が目減りします。
そのため複数の会社、業界もハイテク業やヘルスケア業、通信業などと分けたり、沢山集めてセット販売されている投資信託(インデックス・ファンド)を購入することで1社が倒産してしまったり不祥事で株価が大暴落したときにリスクを軽減できます。またその購入時期も毎月に分けて購入するなど分散します。
つまり何が言いたいかと言うと、円1本で資産を持っている事は通貨に対するリスク分散できていないということです。
株価も値動きがあるように、円も上がったり下がったりしています。
アメリカ不動産を購入すると、数年後ドルが下がっていると損するという方がいるのでが、半分あっていますが半分間違えています。
ドルが上がっていれば特をします。
それがどっちか分からないから分散するんです。
その時に円が下がっているリスクを分散するために。
円が下がっている時にドルを円に戻す必要はなく、上がっている時に戻しても、そのまま売却代金で米国株を買っても言い訳です。
当然、資産に対して大きな割合でアメリカ不動産投資を行うことはリスクを伴います。
ドル資産をもつにしても、米国インデックスファンドや、米ドル現金と分散させた方が良いでしょう。