コンサルティングポリシー

高所得なのにお金が貯まらない人の特徴

大西です。

今日は「稼いでもお金が残らないエリートサラリーマンの特徴」というテーマでお話をします。

ここでいうエリートサラリーマンとは、自分の専門性を生かして高所得を得ている方々のことを指しています。

例えば、商社や外資系企業、また会社勤めではないですが、歯科医師や弁護士といった仕事もこれにあてはまります。

英知に溢れ高学歴な方が多いのですが、年収の割に資産が少ないという傾向がありますので、その理由と対策についてご説明します。

妻が専業主婦

統計を取った訳ではなく、私が知っている方の割合です。そのため40代、50代の方が多く属性も偏りがありますが、年収が上がるにつれて奥様が専業主婦をされているケースが多くなります。

専業主婦が悪いといっている訳ではありません。

奥様は命がけで子供を産んで、子育てに相当の労力を注ぎ、未来の日本担い手を育ててくれています。感謝しかありません。

しかし、家計でみると共働きに比べ不利です。

理由は奥様が専業主婦ですと、稼ぎ手が1人であるという意味もありますが、所得分散ができないというのが大きなポイントです。

1人で沢山稼いだとしても税金で稼げば稼ぐほど税金でがっぽりもっていかれます。

日本の所得税は累進課税になっているので稼ぐほど税率が上がります。

例えば年収が1500万円であれば、実行税率は約27%、400万円ほど所得税、住民税、社会保険料、年金等で引かれ、実際の手残りは1100万円ほどとなります。

共働きで旦那が800万円、妻が500万円稼いでいるケースを見てみましょう。

800万円の場合では、約20%、170万円ほど引かれ、手残りは630万円ほどです。

500万円の場合では約17%、80万円ほど引かれ、手残りは420万円。

旦那630万円、妻420万円の手残りを合わせると1050万円。

年収を合わせると、200万円少ないですが手残りはあまりかわりません。

別で副業をしていた場合、一定条件以下であれば副業部分には社会保険料もかからないため、給与所得を増やすよりも手残りが多くなります。

一方、年収が2000万円、3000万円となっても税率も30%、40%と上がっていくので、1人が高所得でも手残りはそんなに多くありません。

生活水準が高い

年収が高いというのはその分野での専門性が高く、中にはお客様から先生と呼ばれる方もいらっしゃいます。

職業柄、顧客からどう見られるかを気にかける必要がり、身なりを整えるなどステータスを求める傾向にあります。

例えば、安いスーツや靴、時計を身にまとっている証券マンから株を購入したいと思いますか?

港区に住み、ベンツに乗って、オーデマ・ピゲの時計をしている弁護士のアドバイスの方が信用性がある気がしませんか?

行き過ぎて胡散臭い人もいますが、相談する専門家はそれなりの生活をしていていないと不安になりますよね?

そのため、

車(ゴルフ)

時計(バッグ)

など、ステータスを保つのにはお金がかかります。

休日は車でゴルフに行ったり、旦那は時計を買うので奥さんはバッグを買ったりと、消費が増え生活水準が上がっていきます。

そのため高所得の割に貯蓄は少ないという方が多いです。

忙しい

皆さん非常に忙しく働いており、また専門性を高めるために勉強をしていますので、投資などに時間を割くのが難しい方も多いです。

それでも収入が高いので株や不動産などの投資が好きな方は多いですが、損している方も多いです。

株ではインデックスとかETFなどの複数銘柄を寄せ集めてリスクを分散した商品ではなく、個別銘柄を買われる方が多いと感じます。

賢い方ばかりなので頭を使うことや予測することに楽しさを感じ、個別銘柄を選択されるのかもしれません。

しかし株のプロではないので、損しているケースも多くみられます。

また不動産では物件の選定があまく、上手く利益が出せていないことが多いです。

原因は下記のようなことがあげられます。

・物件をすぐに見に行くことや、毎週末時間を割くのが難しい

・お金に余裕があるため不動産投資にかける熱意が低い

・高所得なので融資が通りやすい

そのため安易に購入していまい、そこまで魅力的でない物件を所有しているケースも多いです。

お金を貯めるには

これまで資産が残らない理由を3つあげました。

逆に言うと、この反対を意識することで資産をより早く築くことができます。

手残りを最大化する

支出を減らす

貯めたお金の一部を投資する

掘り下げて説明します。

手残りを最大化する

手残りを最大化するには、収入を増やすことも大事ですが、誰が収入を受け取るかが重要です。

1人に所得が集中しても税金でもっていかれるだけです。

まずは法人を設立し、事業、副業もしくは不動産業を行い収入を得ます。

その収入を法人または奥様に給与として支払うことで、所得分散すれば受け取る収入の総額は同じでも手元に残る金額は多くなります。

支出を減らす

まずは必要でないものは買わないということが重要です。

当たり前のことですが、いかに浪費を減らすかということを改めて意識して頂きたいです。

また普段個人で支払っているものを法人で経費化することで、計算上の所得が少なくなり税金がかかりにくくなります。

当然、事業に関係のある費用しか経費化することはできません。

税金を減らすために無駄な出費をするのも言語道断です。

奥様に給料を支払っても低税率ですし、法人に残す所得も税金がかかりにくくなるので、世帯での手残りが多くなります。

貯めたお金の一部を投資する

専門分野で活躍されている方には釈迦に説法ですが、お金、投資についても勉強してみて頂ければと思います。

証券マンも不動産屋も売買することで手数料を得ています。

あなたが儲けるということに目標・責任は持っていますが、結果に伴って報酬を得ているわけではありません。

自分の身は自分で守るというのが重要です。