大西です。
11年ぶりに江戸川区の水害ハザードマップが改定されました。
「ここにいてはダメです」のあまりにもインパクトある表記に大きな反響を呼んでいます。
荒川と江戸川が氾濫したとき最悪の場面を想定しているもので、江戸川区以外の隣接する地域に住まれている方、引っ越しをされる方、また住宅を購入されたり投資用不動産を購入される方は目を通されることをおすすめします。
この公表により、江戸川区は人口流出と不動産価格の低下の可能性があるにも関わらず現状をきちんと伝えていることに真摯さを感じます。
山手線の東側エリアは震災・水害ともに人気が落ち記憶が薄れてきたころにまた不動産価格が上がり、次の災害でまた下がりを繰り返しています。
東日本大震災から8年がたち災害の記憶が遠のいているときなため、今一度ハザードマップを確認された方がよいでしょう。
東京の不動産は「西高東低」と言われ利便性が良いにも関わらず、山手線の東側地域の方が不動産価格が安いという市場でした。
しかし近年ではその差がなくなりつづあります。
アメリカの有名コーヒーチェーン「ブルーボトルコーヒー」が進出したことで注目を浴びた清澄白河、飲食店の激戦区となった八丁堀、タワーマンションが立ち並ぶ豊洲や、オリンピックで盛り上がる晴海など再開発により歴史的には下町と呼ばれるエリアである江東区、墨田区、台東区、江戸川区に注目が集まっています。
意識の変化は北千住が住みたい街ランキングに入り始めたことからも伺えます。職住接近の流れもあり東京、大手町通勤の方に便利なエリアであることも理由の一つでしょう。
しかし、歴史は繰り返します。新浦安など液状化により住民が高台エリアに注目し離れていったことを今ではもう忘れかけています。
震災以降、湾岸エリアでも高層マンションが立ち並びましたが、江東区のマンションに関してはやはり過熱気味に感じます。
このタイミングでハザードマップが改正されたのは、土地・不動産の価値をもう一度見直してみる良いきっかけではないでしょうか。