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副業をおすすめしない理由【低賃金副業がさらに貧富の差を拡大させる】

大西です。

先日妻が副業に興味があるということで議論になりました。

当てはまる方が多いと思うのでその内容を共有したいと思います。

結論から言うと私は多くの方の場合、お金目的の副業を行う必要はないと考えています。

そもそもなぜ副業をしたいと思うのか?

最近、年金問題が取り上げられており「老後資金が2000万円足りない」というのが一人歩きしています。またトヨタ自動車の発言を皮切りに顕在化した、終身雇用制度の崩壊を受けて、給与所得一本に頼らず別の収入源を確保したいと思った方も多いのではないでしょうか。

インターネットの発達により個人が小さな事業を始めやすくなったということにも影響を受けていると感じます。

何のために副業をするのか?

お金のため

お金のためであれば副業をお勧めしません。即お金になる仕事は結局のところ「時給」で働いておりその単価は正社員のものより低くなります。

事業者から見ると一番大きな経費は人件費です。年々上がり続ける社会保険料に有給休暇、夏季休暇・冬季休暇、ボーナスなど福利厚生も含めると、上場企業に勤める30代に費やすお金は1時間あたり3000円を超えています。それほど正社員は優遇されているのです。

一方、帰宅してSkypeを利用して外国人に日本語を教えるなどの副業をした場合、時給は1000円程度です。

日本語を学びたい人への貢献や、教えることに喜びを感じる方、ティーチングスキルを磨きたい方あれば自身のキャリアをより良くする時間になりますが、そうでないのであれば本来1時間で3000円は稼げる時間を1000円でバーゲンセールしている状態になります。

単純に時給単価で見た場合は、正社員として1時間残業をしている方が副業より3倍以上高いのです。

それであれば帰宅後リラックスして体調を整え仕事のパフォーマンスを上げた方が効率的です。

そもそも給料が上がらない、残業代も出ない、派遣やバイトで生活が苦しく少しでも足しになるように副業を行いたいというのであれば、根本となる現在の仕事を見直した方が良いのではないかと思います。

勉強をして少しでも時間単価の高い職業や会社で働いてしまった方が手っ取り早く収入を上げることができます。

好きなことをする

お菓子が大好きなので、美味しいお店のおすすめ商品を紹介するなど自分の趣味の延長線上で作業自体が楽しく感じられるのであれば是非行うべきでしょう。

しかしこれはお金を稼ぐことを目的に行っていては採算が合わないことが多いです。あくまで自分が楽しめるものを人と共有したいということで最初は収入を度外視して活動する方が良いと思います。

時間単価でみると何十円ということになりかねませんが、お菓子好きの友達ができたり、食事会を開催できたりとマネタイズだけではない価値として返ってくるように感じます。

積み上がる副業をする

繰り返しになりますが、会社員として時給で働いた後に、それよりもかなり低い単価で専門性を問われない仕事につき、時間の切り売りをすることはお勧めしません。

それが何かのスキルを身につけるためであったり、実績や資産が積み上がる仕事であれば良いと思います。

ブログやYoutube、ツイッターなど個人でも情報資産を持つことが用意になりました。

休日自宅で友人にネイルをしてあげればお小遣いにもなり、練習にもなり、インスタグラムでこれまでの作品を公開すれば実績が積み上がり、独立もしやすくなるでしょう。

お金持ちはどうしているのか?

弊社でお取引頂いています方は経営者や専門性の高い職業についている方が多いです。

彼らは、自分でやらなくてよいことはお金を払ってでも他へ委託しており、空いた時間を自分の専門性や知識を高めること、情報収集のための食事会や家族とのコミュニケーションなどに費やしています。

そうすることでお金持ちはより短い時間で高単価な仕事をこなすようになっています。

安価な副業を拾い集めて時間が無くなっていくのとまったく逆のことをしているのです。

事業所得を得るのは大事

散々副業を否定していますが、とは言っても事業所得を得ることには賛成です。

給料一本に頼り切っていては、いざ会社が傾いて早期退職を募られたときなど無収入になってしまいます。

給与所得があるうちに事業所得、不動産所得、配当所得を積み上げて収入源を複数持つことが大切です。

私が伝えたいことは自分の時間単価を考えるということです。

本職より更に安い時給で好きでもない副業を持ってしまうと毎日忙しいだけの生活になってしまいます。更には疲れが本業に影響してパフォーマンスを下げたり、長時間働き過ぎて体を壊してしまうと収入が入って来なくなってしまいます。

貴重な時間を費やして副業を行うのであれば、楽しいものか、積み重なっていくものなのか、身につけたいスキルを習得できるのか、その時間がもたらす効果を真剣に考えるべきです。

限られた自分の1時間を1000円で切り売りするほど、生きていられる時間は安くないと感じます。