知っておくと有利なこと

アメリカでは一般的 不動産を購入する前に行うホームインスペクション

大西です。

ホームインスペクション(住宅診断)の説明の義務化が2018年4月より実施されたことにより、ホームインスペクターという仕事が注目されています。

ホームインスペクションとは住宅を購入する前に、第三者である資格を持った者が物件を調査し、通常の内覧では分からない建物内部の木造の腐食やシロアリの有無などを売主・買主に代わって客観的に診断してくれるサービスです。

日本でホームインスペクションが注目を浴び始めたのは宅建業法が改正された最近の話ですが、アメリカでは1990年台から増え始め、今では8割くらいの人がホームインスペクションを依頼しています。

瑕疵(シロアリなどの見えない傷)が多いのは木造築古物件です。そのため、築70年の木造戸建てでも通常通り取引される欧米では、ホームインスペクションというシステムが発達を遂げてきました。

2時間ほどかけて建物の状態を確認し、費用は規模によりますが、コンドミニアムから戸建て1件で$300〜$500ほど、買主が負担します

費用負担について日本では明確な定めはありません。

インスペクションが根付いていない日本で、購入しないかもしれないお客さんがそれぞれにインスペクションを行い費用負担をしてもらうのは実務上難しく、売主が負担したほうがスムーズと考える方が多いように思います。成約した場合は買主と折半するなど費用負担には議論があります。

しかし売主が事前に診断を行うことの問題として、不動産会社との癒着や売主の肩を持つ危険性が上げられます。

欧米では実際に実施されたばかりの頃にそのようなことが起こっていました。

第三者であるホームインスペクターですが、依頼者である売主の肩を持ったり、売主業者との癒着により、買主に不利になることを黙っていたことがあったため、今では買主が依頼するものとなっています。

買主が依頼することで、売主が黙っていたり気づかなかったりする雨漏りや木部の腐食、シロアリの形跡がないかを見てもらえ、なにも無ければ安心して購入することができます。

インスペクションが入るのは、売主、買主が売買代金など合意して契約を交わした後なのですが、ホームインスペクションで見つかった場合はキャンセルすることや、不具合を理由に修繕交渉することもできます。詳しくはアメリカ不動産購入の流れを参照下さい。

遠く離れた国で自分で内覧できない物件を購入するには、ホームインスペクターの客観的な診断が欠かせません。

安心できる物件を購入するために、この費用はケチらずプロに依頼しましょう。