大西です。
アメリカでは8月後半から比較的安く不動産を購入することができます。
その理由は、アメリカでは8月下旬から新学期に入るためです。
新生活を見越して、それまでに引っ越しを終え環境を整えたいと考えるのは世界共通です。
そのため6〜8月は不動産業の繁忙期を迎えるのですが、その期間に売れ残ってしまう物件もあります。
売主は一番の繁忙期を逃してしまい「いつ売れるのだろう」と弱気になっているところです。
そこで申込みを行うと、「これを逃してはいけない」という気持ちが働き、繁忙期に比べると金額交渉が行いやすくなります。
日本では学校が始まり、新入社員も入ってくる4月が一つの新生活の始まりの時期と言えます。
配属を受けた新入社員が職場に近い場所でアパートやマンションを探したり、支店移動になった方が物件を探していたりするので賃貸営業では特に1月から3月は繁忙期です。
探している人が多く物件がすぐ他の人に取られてしまうため、内覧した人も即決するケースが多くなります。
賃貸ほどではありませんが、ファミリータイプのマンションや戸建ても売れるまでの時間が短くなります。
小学生の子供が中学校に上がるタイミングであったり、途中で引っ越すと手続きなども手間なためこのタイミングを逃したくないという思いから、条件に当てはまる物件・立地であれば多少高くても売れてしまったりするものです。
同じことがアメリカでも起こりますが、
自宅を購入したい現地の方とスピードで競うのは大変です。
また金額交渉中に満額で購入するという現地の方が現れれば売主はそちらと契約を進めます。
比較してこの時期は現地の居住用として購入したい方の数が減っている時期なため、投資家がゆっくりと吟味して交渉を進めるのに適しているとも言えます。
インターネットに掲載されている物件は売れ残ってしまった物件だけではありません。9月以降でも家を売りたい方は一定数いるので新規物件は当然出てきます。
そういった物件でもこの時期であれば一瞬で売れてしまうことが少なくなってきます。
日本で融資を引くのに契約から決済までの時間を長めに設定しても受け入れてもらいやすくなります。
当然売りに出ている物件の数は少なくなり、希望している金額、建築年で見つかるまでの時間はかかるかもしれませんが、見つけたときには1番手で交渉を行いやすい時期です。
アメリカの不動産は物件が売りに出された日付や、価格を下げた日付なども公開されているため状況が読みやすいのが特徴です。
8月後半以降も売れ残っている物件であれば、強気の指値をいれて割安物件に仕立てることを考えましょう。