大西です。
物件を見ているとよく地下に部屋があるものがあります。
建築基準法上、日当たりや通風が一定以上確保されていなければ「部屋」とみなされないので、日本で言う「納戸」のような扱いになり、部屋数に数えられていませんが実際には地下室が存在するものがアメリカには少なくありません。
海外ドラマなどでもホームパーティーや家で食事会をしているシーンを見かけますが、日本のように外に遊びにいくよりは、家の中でも交流をするというのがアメリカのスタイルです。
それは大人だけではありません。
子供達もクラスのお友達の家にお邪魔してお泊まり会を開くことがよくあります。
その際に活躍するのが地下室です。
地下なので2階の部屋よりも音が響きませんし子供達を遊ばしておくのには丁度よい空間です。
普段生活をする1階のキッチン、リビングと主寝室、2階の子供部屋2部屋とも分けることができるので使い勝手がよいです。
静かなので普段はパソコンなどをおいて家で仕事をしたり、書斎として利用する方も多いです。
そのため、地下室が有るというのは他の物件と差別化できるポイントになります。(土を掘るので建築費が高い=売買価格も多少高くはなります)
地下室といっても2種類のタイプがあり、部屋として使うには向かないものもありますので注意が必要です。
Unfinished Basement
部屋としては完成していますが、床や壁がコンクリートのままの状態のものを指します。
日本で言う打ちっぱなしのようなおしゃれなものではなく、電気の配線とかもむき出しになっているような部屋です。
こちらは部屋というよりは物を保管しておくためのガレージや倉庫に近いものとなります。これはこれで便利ですが子供達を泊めたりするような部屋ではありません。
Finished Basement
こちらはただのコンクリートの地下室ではなく、天井、ドア、壁、カーペットなどが取り付けられており建築基準法上部屋ではありませんが、機能としては部屋と変わらない仕様となっています。
クラスの友達を招いたり、パソコンルームのような使い方ができるのは、こちらのFinished Basementのタイプの地下室ですのでお気をつけ下さい。
まとめ
Finished Basementのある家は使い勝手がよく他の物件と差別化を図れますが、Unfinished Basementはほぼ物置のようになってしまうので競争力が弱いです。
どちらでも地下室は作るのにお金がかかるので分譲価格も高くなりがちです。そのため売買価格も比較的上がります。
同じ価格で両方地下があるのであればFinished Basementの方をおすすめします。