アメリカ不動産

現地の銀行口座は必要か?

アメリカ不動産を購入する際に現地の銀行口座が必要か?という質問をよく受けます。まず、売買に関しましては日本円でお支払いをされる方がほとんどです。

今お持ちの日本の銀行口座から売買代金や諸経費の送金を行えますので、特にアメリカの銀行口座から振込をする必要はありません。

売買代金の送金には東京スター銀行がおすすめな理由

物件購入後に、今後の賃料の受け取り口座を指定する際に、以下の選択肢がございます。

①アメリカの銀行口座

②日本の銀行口座

③日本の銀行のドル口座

それぞれのメリット、デメリットをご説明します。

①アメリカの銀行口座

メリット

振込手数料が安い

購入したアメリカ不動産の賃料を海外送金しますと、振込と受け取りに数千円の手数料がかかりますが、現地銀行口座ですと振込手数料が安いです。

ドルで受け取れる

賃料はドルで発生しますのでドルのまま受け取ったほうが、送金のたびに為替の影響を受けるということを避けられます。日本円にかえたい場合はまとまったお金を為替を見ながら円にすることができます。

デメリット

原則アメリカに行かなければ口座を開設することができません。唯一ユニオンバンクは三菱UFJ支店で書類のやり取りにより現地に開設できますが、あくまでも窓口は現地にあり開設後手続き発生時には英語で直接窓口とやり取りをしなければなりません。

またユニオンバンクでは利息も付きますが維持手数料もかかります。物件を売却後も維持手数料が引かれ続けるので、閉鎖したい場合も現地対応となります。

英語に自信がある方や、アメリカやハワイに出張や旅行に行かれる方は現地でATMも使えるなどのメリットはありますが、そうでない方は日本の銀行にされることをおすすめしています。

②日本の銀行口座

メリット

普段使われている銀行口座ですので特段お手続き頂く必要がありません。

デメリット

海外送金となるので受け取りに2,000〜5,000円ほどかかります。また賃料を振り込まれるたびにその時点の為替で変受取額が変動します。

③日本の銀行のドル口座

日本の都市銀行でも地銀の一部でもドル建ての口座を作ることができます。

メリット

簡単に開設でき、維持管理も円口座と同じ窓口で対応頂けます。

デメリット

振込手数料は日本の銀行ですので同じく高額です。

そのため賃料は年に1、2度の振込をおすすめします。

以下、みずほ銀行に聞き取りをしたまとめです。

みずほ銀行 外貨預金口座について

・開設手数料無し、維持手数料無し

・印鑑と通帳を銀行にお持ちいただければ即日開設可能

・外貨の受取手数料は一回2,500円(日本の口座をお持ちですので手数料を日本口座から引き落としにもできます)

・ドルでお金を引き出したい場合は1回につき1,000円の手数料

・ドルを円に変換するのも店頭で振込み用紙に記入するのみ(当日のDTBのレートで入金されます)

アメリカ不動産を持つというのは円だけでなく、ドル資産も持つことで資産を分散できるメリットもあります。アメリカ不動産を売却された後もまた次の物件を購入したり、米国保険に加入したり、株を買うにしてもドルのまま置いておくほうがメリットが大きいと感じています。

まとめ

アメリカの口座は必須ではありません。

日本の口座は振込手数料が数千円かかるがやり取りの手間を考えるとアメリカに頻繁に行かない方には今お使いの日本の銀行でドル建て口座を作るのがおすすめです。

※売却時、また地方物件を購入するにはアメリカの銀行口座があった方が有利な場合もあります。

アメリカの地方物件を購入するには現地銀行口座があった方が便利

アメリカ不動産購入の流れ